フィッシング詐欺の手口10選 — 実際に届く偽SMS・偽メールの例と見分け方
「お荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました」「あなたのアカウントは24時間以内に停止されます」——こうしたSMSやメール、届いたことはありませんか。その多くは、本物そっくりの偽サイトへ誘導してIDやパスワード、クレジットカード情報を盗み取るフィッシング詐欺です。
この記事では、日本で実際に多発している代表的な手口10パターンと、共通する見分け方を紹介します。
1. 宅配便の不在通知(ヤマト・佐川・日本郵便)
最も件数が多い定番の手口です。「不在のため持ち帰りました。こちらからご確認ください」という文面に偽サイトのリンクが添えられています。本物の宅配業者はSMSで再配達用のログインを求めることはほぼありません。再配達は公式アプリか、不在票に印刷されたQRコード・電話番号から手続きしましょう。
2. 通信キャリアの料金未納(ドコモ・au・ソフトバンク)
「料金のお支払いが確認できません。本日中にご確認ください」と支払いページへ誘導し、カード情報を入力させます。未納の心配があるなら、リンクは踏まずに公式アプリ(My docomo、My auなど)で直接確認するのが鉄則です。
3. 銀行口座の利用制限(三井住友・三菱UFJ・ゆうちょなど)
「不正利用を検知したため口座を凍結しました。解除はこちら」という文面で偽のログイン画面に誘導し、暗証番号やワンタイムパスワードまで入力させます。銀行がSMSでログインを求めることはありません。心配なときは通帳やカード裏面の電話番号へ自分から連絡を。
4. ECサイトのアカウント確認(Amazon・楽天)
「お支払い方法に問題があります」「アカウントを一時停止しました」など。偽ドメインは amazon-check.top のように、ブランド名に別の単語をつなげたものが典型です。正規ドメイン(amazon.co.jp / rakuten.co.jp)かどうかを必ず確認してください。
5. 税金・公金関係(国税庁・自治体・マイナポイント)
「未払い税金のお知らせ」「給付金の受け取り手続き」を装う手口です。役所や国税庁がSMSで納付や口座登録を求めることはありません。e-Taxの案内を装った偽メールも多発しています。
6. ETC・クレジットカードの利用確認
「ETCサービスは無効になりました」「カードのご利用を一時制限しています」など。ETC利用照会サービスをかたる偽メールは長期間続いている定番です。
7. 当選・キャッシュバック詐欺
「おめでとうございます!○○が当選しました」と受け取り手続きページでカード情報や手数料を要求します。応募していない懸賞に当たることはありません。
8. サポート詐欺(偽ウイルス警告)
Webを見ていると突然「ウイルスに感染しました。今すぐ電話してください」という警告画面が全画面表示される手口です。表示された番号に電話すると、遠隔操作ソフトのインストールや電子マネーでの支払いを誘導されます。画面ごと閉じれば実害はありません。ブラウザが閉じられない場合は再起動を。
9. 家族・知人を装うメッセージ
「携帯が壊れて番号が変わった」から始まり、最終的にプリペイドカードの購入や送金を頼まれるパターンです。本人に元の連絡先で確認するまで、金銭の要求には絶対に応じないでください。
10. 副業・投資勧誘のDM
SNSで「簡単に稼げる」「著名投資家が教える」と勧誘し、偽の投資アプリや取引サイトに入金させる手口です。出金しようとすると「税金」「手数料」名目で追加入金を求められ、最後は連絡が途絶えます。
共通する見分け方 — この4つを覚えれば大半は防げる
- 緊急性を煽る: 「本日中」「24時間以内」「至急」→ 慌てさせるのは詐欺の基本テクニック
- リンクのドメインが公式と違う: ブランド名+別単語(-check、-safety等)、見慣れないTLD(.top .xyz .icu等)、短縮URL
- SMSやメールからログインさせようとする: 正規企業は原則やらない。公式アプリ・ブックマークから自分でアクセス
- 個人情報・カード・ワンタイムパスワードを求める: 入力した瞬間に盗まれる